みどり病院 日本家庭医療学会認定
     後期研修プログラム



1. プログラムの名称
日本生協連医療部会家庭医療学後期研修プログラム・東海
(略称:医療生協家庭医療学レジデンシー・東海)

2. 施設名
日本生協連医療部会 家庭医療学開発センター

3. 所在地
151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷4-1-9南部ビル2階
日本生活協同組合連合会医療部会
「家庭医療学」後期研修プログラム募集係り
TEL 03-3497-9177
FAX 03-3403-0614
メールhealthcoop@jhca.coop

4. プログラム責任者名
尾関俊紀

5. プログラム内容

カリキュラムの概要
研修期間 3年間
研修施設 教育指定診療所(9ヶ所)
みなと診療所、クリニック・レインボー、たから診療所、あじま診療所、生協もりやま診療所、いくわ診療所、白塚診療所、華陽診療所、名南診療所

主たる研修病院
協立総合病院(内科教育施設、小児科)、南生協病院(内科教育施設、小児科、産婦人科)、北病院(地域総合内科、小児科)、津生協病院(地域総合内科、小児科)、みどり病院(地域総合内科、小児科),名南病院(地域総合内科,小児科)
研修目標
医師としてEBMや予防医療を重視したよく訓練された臨床能力をもち、地域保健医療活動への参画を重視する視点を身につけ、都市部診療所において、非選択的な外来医療、在宅診療、保健予防活動をバランスよくおこなえる家庭医療専門医に必要なコンピテンスを獲得すること。
指導医・研究者として学習者中心の臨床教育を実施できるようになる。また、臨床疫学、行動科学、地域指向性プライマリケアに関する研究や実践の基礎的能力をもち、地域の健康問題に対して科学的な視点でアプローチできる。
生涯学習者として自己決定型学習を実施できる。 常にアップ・トゥ・デイトな情報にアプローチでき、EBMを実施しつつ、反省的実践家としての家庭医らしい生涯教育をおこなうことができる。さまざまな地域プロジェクトにかかわり、リーダーシップを発揮することができる。
仲間として常に協同で学び、チームの一員としてその責任と役割をはたすことができる。
医療生協の発展に寄与するとともに、地域との様々な協同をすすめ、さらに世界の地域医療に貢献することができる。
健康観・公平・正義などの価値感を涵養し、住民の主体形成への支援的かかわりができる。

カリキュラムの特徴
Horizontal Curriculum

 地域に貢献できる家庭医となる観点から以下の内容を3年間のプログラムを通じて一貫して実施する。(horizontal curriculum)

診療所における継続外来診療(half-day or one-day back)
レジデント・デイ(1ヶ月の振り返りとClinical Jazz 1/M)
レジデント・セミナー(家庭医療のコアとなる領域の集中セミナー1/M)
プロジェクト・ワーク(プライマリ・ケアに関する研究を行う) を通じた社会医学(social medicine)の研修

3年間教育指定診療所所属

 所属は教育指定診療所を原則とする。活動拠点はローテート研修先にかかわらず1カ所の教育指定診療所とし、家庭医のメンターをもつ。
 なお、プログラム管理は、日生協医療部会家庭医療学開発センターが行い、プログラム管理委員会を関連科の代表者で構成することにより、多くの法人にまたがった診療所基盤型のレジデンシーの構築を可能にしている

質の高い形成的評価と総括的評価

日本家庭医療学会に準拠した研修目標に医療生協独自の研修目標を勘案した21領域におけるエントリーにより構築されたポートフォリオによる総括評価を行う。またこのポートフォリオ作成のモニタリングとサポートを定期的に実施する。
家庭医療専門医は広範囲の健康問題に関し網羅的な知識を必要とするため、シニア1、2学年終了時点でのMCQ・MEQを中心としたITA(in training assessment)を行う。
家庭医療学開発センター主催のレジデンシー修了試験(CSA、MEQ、Critical Reading)を実施する。
日本プライマリケア学会認定専門医試験を受験する。

メンタリングとサポートシステム

 管理システムから独立したメンタリングによるサポート体制を家庭医療学開発センターが保障する。
ミニ・フェローシップ

 主としてシニア3年目でミニフェローシップ(通年的エレクティブ、週1単位)を選択できる。医学教育、行動科学、皮膚科、整形外科

多彩な外部ファカルティー

 医療生協家庭医療学センターのアドバイザー、名古屋大学、岐阜大学など外部講師とのネットワークを活用する。臨床疫学、EBM、医学教育、生命統計学、医療政策、医療経済のスペシャリストにファカルティーに加わっていただくことにより、より質の高い研修を可能にしている。

ローテーションの考え方

都市型診療所を拠点とする家庭医に求められるコンピテンスを勘案し、内科、老年医学と小児科(小児保健)の比較的深い知識と技術の獲得を強調したローテーションスケジュールを組織する。また、整形外科領域や皮膚科領域などは、個別ローテートでは設定せず、教育診療所研修期間中に可能な形とする。また精神科領域については、行動科学、psychosocial medicineとして通年的に学ぶ課題として設定する。

【例】

レジデンシー
1年目

内科学会教育病院における内科臓器別ローテション(呼吸・循環、消化器、救急)

小児科(内科認定医希望者は内科を続ける)

所属診療所へのハーフデイバック

レジデンシー
2年目

総合内科

内科、老年科、産婦人科、小児科

所属診療所へのワンデイ・バック

レジデンシー
3年目

教育指定診療所

通年エレクティブ(整形外科、皮膚科等)


待遇
身分 法人の常勤医師とする。
勤務・休暇 研修施設の常勤医師の服務規程に準ずる。
給与月額

研修実施法人の規定による
*配属教育指定診療所(法人)によって多少の差異が生じます。

諸手当・賞与 配属教育指定診療所(法人)毎の規定に準ずる。
社会保険 教育指定診療所(法人)の職員に準じる。
医師賠償保険 各自責任して加入する。
修了証書 授与する。
プログラム修了後の進路 希望があれば、全国の医療生協への就職を斡旋することができる。

プログラム運営体制と指導医陣
プログラム運営委員

尾関俊紀 プログラム責任者(協立総合病院副院長)
諏訪和志 (南生協病院副院長)
近藤知己 (北病院副院長)
小西一豊 (津生協病院)
森 逸冶 (みどり病院副院長)
早川純午 (名南病院外科)
藤沼康樹 医療生協家庭医寮学開発センター長
出野孝道 (医療生協 事務局)

プログラム指導医
山川正人 クリニックレインボー
森永太輔 みなと診療所
山本長晴 たから診療所
宇田哲也 南生協病院総合診療部
森 英一 あじま診療所
大竹喜代一 生協守山診療所
水野掲三 白塚診療所
加藤文人 いくわ診療所
森 逸冶 みどり病院/華陽診療所
大森久紀 名南診療所

お問い合わせ
下記連絡先へ 電話・FAX・e-mail等でお申し込み下さい。
連絡先: 〒501-3113 岐阜市北山1-14-24
      みどり病院
      TEL 058-241-0681  / FAX 058-241-3728
    医局事務  山田 二郎
       e-mail   jiro.yamada@gifu-min.gr.jp