Horizontal
Curriculum
地域に貢献できる家庭医となる観点から以下の内容を3年間のプログラムを通じて一貫して実施する。(horizontal
curriculum)
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診療所における継続外来診療(half-day or one-day back) |
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レジデント・デイ(1ヶ月の振り返りとClinical Jazz 1/M) |
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レジデント・セミナー(家庭医療のコアとなる領域の集中セミナー1/M) |
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プロジェクト・ワーク(プライマリ・ケアに関する研究を行う) を通じた社会医学(social medicine)の研修 |
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3年間教育指定診療所所属
所属は教育指定診療所を原則とする。活動拠点はローテート研修先にかかわらず1カ所の教育指定診療所とし、家庭医のメンターをもつ。
なお、プログラム管理は、日生協医療部会家庭医療学開発センターが行い、プログラム管理委員会を関連科の代表者で構成することにより、多くの法人にまたがった診療所基盤型のレジデンシーの構築を可能にしている
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質の高い形成的評価と総括的評価
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日本家庭医療学会に準拠した研修目標に医療生協独自の研修目標を勘案した21領域におけるエントリーにより構築されたポートフォリオによる総括評価を行う。またこのポートフォリオ作成のモニタリングとサポートを定期的に実施する。 |
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家庭医療専門医は広範囲の健康問題に関し網羅的な知識を必要とするため、シニア1、2学年終了時点でのMCQ・MEQを中心としたITA(in training assessment)を行う。 |
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家庭医療学開発センター主催のレジデンシー修了試験(CSA、MEQ、Critical Reading)を実施する。 |
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日本プライマリケア学会認定専門医試験を受験する。 |
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メンタリングとサポートシステム
管理システムから独立したメンタリングによるサポート体制を家庭医療学開発センターが保障する。
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ミニ・フェローシップ
主としてシニア3年目でミニフェローシップ(通年的エレクティブ、週1単位)を選択できる。医学教育、行動科学、皮膚科、整形外科
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多彩な外部ファカルティー
医療生協家庭医療学センターのアドバイザー、名古屋大学、岐阜大学など外部講師とのネットワークを活用する。臨床疫学、EBM、医学教育、生命統計学、医療政策、医療経済のスペシャリストにファカルティーに加わっていただくことにより、より質の高い研修を可能にしている。
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ローテーションの考え方
都市型診療所を拠点とする家庭医に求められるコンピテンスを勘案し、内科、老年医学と小児科(小児保健)の比較的深い知識と技術の獲得を強調したローテーションスケジュールを組織する。また、整形外科領域や皮膚科領域などは、個別ローテートでは設定せず、教育診療所研修期間中に可能な形とする。また精神科領域については、行動科学、psychosocial medicineとして通年的に学ぶ課題として設定する。
【例】
レジデンシー
1年目
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内科学会教育病院における内科臓器別ローテション(呼吸・循環、消化器、救急)
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小児科(内科認定医希望者は内科を続ける)
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所属診療所へのハーフデイバック
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レジデンシー
2年目
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総合内科
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内科、老年科、産婦人科、小児科
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所属診療所へのワンデイ・バック
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レジデンシー
3年目
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教育指定診療所
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通年エレクティブ(整形外科、皮膚科等)
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